鹿島港で重要な役割
鹿島埠頭は、鹿島港が開港される前年の1968(昭和43)年に設立された会社です。
主に、曳船業(えいせんぎょう)を営んでおり、鹿島港に離着岸する大型船を曳船で誘導・補助をしています。港で自由に動くことのできない大型船を曳船のロープで引っ張ったり、船首で押すなどして誘導・補助し、「より安全に、より早く」離着岸できるようにサポートしています。船舶は大型になる程小回りが利かなくなり、狭い湾内では自力で離着岸することが出来ないので曳船は重要な役割を担っています。2014(平成26)年には、ブラジルから40万トン級大型船(全長362m)が入港しました。
曳船の名前は、茨城県内の山からつけられています。
■ かみね(神峰山)、つくば(筑波山)、まゆみ(真弓山)、やみぞ(八溝山)、みかさ(三笠山)、あたご(愛宕山)、はぐろ(羽黒山)、さしろ(佐白山)、かなさ(西均砂山)
※さしろ、かなさ については茨城港配備船。(2023.7.31現在)
また、曳船よりも一回り小さい通船は、入港船が着岸する際の網取作業、オイルフェンス作業、警戒作業などの他、船員の送迎、船舶代理店や修理業者も往来など、鹿島港に着岸した本船と陸上を結ぶ交通船として、鹿島中央船溜まりから運航しています。
その他、鹿島港内を一周する遊覧船「ユーリカ」を運航し、観光客や地域住民が港湾に親しむ機会や学校教育における社会科学習の場を提供しています。
2011(平成23)年に東日本大震災がおこった際には、曳船と乗組員は、危険な状況にさらされる中、いばらきポートラジオと連携の上、漂流する船舶の救助活動にあたり、被害の拡大防止に努めたことから、鹿島海上保安署長より感謝状が授与されました。
事業者コメント
当社は、茨城県・地元公共団体及び民間企業の共同出資により設立された第三セクターとして、鹿島港の公共港湾施設の管理運営や鹿島港・茨城港における船舶の入出港をサポートする曳船事業などの港湾物流サービスを提供しております。今日、国際的な港湾競争が激化する中、当社の活動拠点となっている鹿島港には、国内有数の素材産業が立地し、近年では、「国際バルク戦略港湾(穀物)」の選定や再生可能エネルギー等エネルギー関連産業が進出するなど、今後も発展が期待されております。企業理念である「安全で質の高い港湾・物流サービスの提供」を着実に推進し、鹿島港・茨城港の振興や発展に貢献し、ひいては地域社会の発展に寄与してまいります。
詳細情報
所在地 | 〇本社(総務部・船舶部) 茨城県神栖市東深芝8 〇鹿島港南物流センター(業務部) 茨城県神栖市奥野谷出羽4186-19 〇茨城港連絡事務所(船舶部) 茨城県那珂郡東海村照沼768-27 (茨城港常陸那珂港区 株式会社茨城ポートオーソリティ本社社屋内) |
問い合わせ先 | 〇本社(総務部・船舶部) TEL:0299-92-5551 FAX:0299-92-8586 〇鹿島港南物流センター(業務部) TEL:0299-97-0661 FAX:0299-97-0665 〇茨城港連絡事務所(船舶部) TEL:029-219-5601 FAX:029-219-5602 |
事業内容 | 曳船業、通船業、倉庫業、船舶代理店業、損害保険代理業、遊覧船業、公共港湾施設管理、 団体事務局〈鹿島港振興協会、鹿島清港会、鹿島港船舶代理店会、鹿島港船陸交通協会〉 茨城県の港湾行政を補完する役割を踏まえ、鹿島港の振興や環境安全、港湾利用者の業務効率の向上や安全運航の啓発などを目的に設立された各種団体の事務局を担っています。 |
開業 | 1968(昭和43)年 |
アクセス | (車) 東関東自動車道潮来ICより約20分 (電車) JR鹿島線 鹿島神宮駅よりタクシーで約15分 東京駅より高速バス(東京⇔鹿島神宮駅)『アートホテル鹿島セントラル』下車、タクシーで10分 ※東京駅よりアートホテル鹿島セントラルまでの所要時間は約90分です。 |
PRポイント | ・鹿島港内一周見学船あり(ユーリカ号) |